昔むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗たくに行きました。
おばあさんが川で洗たくをしていると、大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。

ふしぎに思ったおばあさんは、その桃を家へ持ち帰り、おじいさんといっしょにわってみました。
すると、中から元気な男の赤ちゃんがあらわれました。子どもがいなかった二人はよろこび、この子を「桃太郎」と名付けて、大切に育てました。

桃太郎はすくすくと成長し、やがて強くたくましい若者になりました。
ある日、村をあらす鬼たちの話を聞いた桃太郎は、たいじしようと決意しました。おばあさんは桃太郎のために、おいしい「きびだんご」を作ってくれました。旅のとちゅうで、イヌ、サル、キジに出会い、きびだんごをあげると、みんななかまになりました。

鬼ヶ島に着くと、鬼たちはえんかいを開いていました。桃太郎たちは力を合わせて鬼たちに立ちむかいます。イヌはかみつき、サルはひっかき、キジは空からつっつき、桃太郎もゆうかんに剣をふるいました。

はげしい戦いのすえ、鬼たちはこうさんしました。桃太郎たちは宝ものをぶじに村へもち帰りました。村人たちは大よろこびし、平和になったことをいわいました。

めでたし、めでたし。